日創研経営研究会設立の構想は、1994年。田舞会長が、多くの方々に相談されながら時間をかけて温め続け、1994年8月22日、全国から約180名が集まって経営研究会発起人会が開催されました。

第1回本部理事会が開催される予定だったのは1995年1月17日。
 未明に襲った阪神淡路大震災によって急遽中止となり、2月9日に延期されました。被害から復旧していないにも関わらず開催されたのは、「日創研の研修を受けて一時的に学んだだけではなく、何らかの形でフォローしながら継続的に学び続ける団体を作らなければならない」という田舞会長の強い使命感によるもの。田舞会長ご自身も大変な被害に遭われた中で、全国39会、会員750名でスタートという波乱の幕開けとなりました。

 それから22年。経営研究会は全国63会、会員数は約4,500名となりました。今日の経営研究会があるのも、震災という逆境の中、利他の精神で設立にご尽力いただいた発起人の皆様のおかげです。そうした創業の精神を持ち、そして可能思考能力を身に付けている会だからこそ、2009年のリーマンショックや2011年の東日本大震災という逆境時に力を発揮することができたと感じています。
 このように日創研経営研究会の強みは、会員のほとんどが可能思考研修を受けているということ。素直に自社の欠点を赤裸々に発表し、そのことで謙虚にアドバイスを受け、粘り強く努力し続ける会風が特徴です。

また、経営研究会の存在理由は、地域に認められる強くて良い会社を作ることです。

「人財格差が業績を左右する」と言われている淘汰の時代だからこそ、人財育成をして業績をアップしなければなりません。
「よい社風を築き、業績を伸ばしたい」という中小企業の活性化のため、経営研究会発足時の思いを胸に、「1つの理念・2つの目的・3つの誓い」を前向きに啓発しています。

1994年8月31日に送られた旭川経営研究会(認証番号第1号)工藤哲男初代会長宛ての田舞会長の手紙は、まさに経営研究会の原点。経営研究会発起人会出席のお礼とともに、中小企業の活性化のための田舞会長の強い信念が綴られる。また、皴一つない保存状態から、この手紙に対する工藤元会長の誇りが感じられる。20年以上経った現在、快適に学べる環境が当たり前になっているが故に、今こそ経営研究会設立時の苦労を共有し、その思いを継承しながら進化していかなければならない。